湘南ビーチFMマガジン38号<夏には”足三里”がお勧め>
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梅雨の時期から夏にかけて、体に熱がこもる一方で冷房で冷えてしまうため、特に胃腸の働きが悪くなる人も増えると思います。そんな時は、足三里の灸がお勧めです。
土用
土用と言って思い浮かぶのは、「土用の丑の日」ですが、夏だけでなく、春夏秋冬のそれぞれに土用があります。立春、立夏、立秋、立冬は、季節の変わり目を表し、土用はその前の18日間のことを指します。 昔から、季節の変わり目は、体調を崩しやすい時期と考えられていました。そこで、次の季節に健康で過ごせるように、土用には滋養強壮のある物を食べ、体のケアをすることが大切であると、考えられていました。これは、現代でも通じる考え方と言えます。
今年の土用
- 春の土用:1月17日から立春(2月4日)直前まで
- 夏の土用:4月17日から立夏(5月6日)直前まで
- 秋の土用:7月20日から立秋(8月8日)直前まで
- 冬の土用:10月21日から立冬(11月8日)直前まで
特に夏の土用は、疲れが出やすい時期です。
夏のセルフケア
東洋医学では、夏は「火」の性格を持つと考えられています。そのため、体に熱がこもりやすい季節で、内臓にも負担がかかります。一方で、冷房や冷たい物の取りすぎで、内臓を冷やしてしまう季節でもあります。
特に、次のような方は注意が必要です。
- 胃腸が弱い
- 冷房が苦手
- 夏に食欲が落ちる
- 夏風邪を引きやすい
- 下痢しやすい
- 夏でも手足が冷える
芭蕉も用いた”三里の灸”
奥の細道で有名な松尾芭蕉も、足三里というツボに灸をして、長旅の疲れを癒したと言われています。
足三里には疲労回復効果があるため、夏バテで疲れた体を癒すには、最適なツボと言えます。
また、胃腸の働きを整える効果もあるので、夏の健康管理には特にお勧めです。
疲れを次の日に残さないように、1日1回灸をして、この季節を乗り越えましょう。
この時期にケアを怠ると、秋になって体調を崩すこともあり、注意が必要です。
足三里の見つけ方
足三里を探してみよう
①膝のお皿の下に指4本並べる
②脛骨の指1本分外が、足三里
灸の効果、灸の注意は、<春には”合谷がお勧め”>の記事をご覧ください。