湘南ビーチFMマガジン49号<春には”内関”がおすすめ>

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めまい

春によく現れる症状に「めまい」があります。フワフワする、クラッとする、グルグル回る、など人によって感じ方は違います。

国民生活基礎調査によると、めまいを感じている人は、男性より女性が多いという調査結果です。原因は、耳、脳、加齢、暑さや寒さ、自律神経のバランス失調など様々です。

いずれにしても、素人判断は危険なので、医師の診断を受けて、原因をはっきりさせることが、治療の第一歩です。

眩暈(げんうん)

東洋医学では、めまいの事を、「眩暈」といいます。春は、陽気という温かい気が、体の上の方に集まりやすいため、フラッと感じるめまいが起こりやすいと考えます。

また、グラッと感じるめまいは、気候の変化や対人関係など、ストレスが原因と考えます。

検査では特に原因が見当たらないめまいは、ツボの刺激やお灸で、体調を整えるのも一つの方法です。

春のセルフケア

啓蟄(けいちつ)、春分と、暦の上でも春を迎え、暖かくなる季節ですが、桜が咲く頃には、「花冷え」というように、気温が下がる時があります。

このような時は、首筋を冷やさない工夫が必要です。特に長時間のお花見や、夜桜見物は、薄手のマフラーを持参しましょう。

東洋医学では、風は首から侵入し、体の中に入っていくと考えます。春だからと油断せずに、首筋を冷やさない事が重要です。

啓蟄:二十四節季は中国で生まれた暦です。1年を24に区切っているので、約15日間で次の節季になります。さらに、日本の気候に合わせて、「土用」「節分」「彼岸」「入梅」などの雑節が加えられ、日本独自の暦となりました。

啓蟄も二十四節季の一つです。啓(けい)は「開く」、蟄(ちつ)は「虫など土の中にいる生き物」をさします。

虫の中で冬を過ごした生き物が、気候が暖かくなったことにより、土の中から出てくる頃が啓蟄です。

めまいには内関(ないかん)がおすすめ

今年の啓蟄は3月6日から3月20日ですが、啓蟄にふさわしい暖かい日もあれば、虫が驚いて土の中に戻ってしまうのではないかと思うような寒い日もあり、体調を整えるのが難しい気候です。

このように目まぐるしく気候が変化する時は、めまいが起こりやすいので注意が必要です。

内関は、特に原因が見つからない「めまい」にお勧めのツボです。手首の近くにあるツボで、不安や心配がある時、寝つきが悪い時、ストレスで心が疲れてしまった時にも、お勧めのツボです。 また内関は、乗り物酔いの予防や、つわりの時にもよく用いられます。

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ツボ押し養生のポイント

  • 強く押しすぎない
  • 指の「はら」で押さえる
  • 1か所を5秒くらい押す。それを2~3回繰り返す
  • 飲食飲酒前後、入浴前後は避けて、ゆっくりと時間が取れる時がお勧めです

一日一回のツボ押しで春の養生をしましょう