湘南ビーチFMマガジン44号<冬には”曲池”がおすすめ>

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今年は急激な気温の変化や、首都圏では54年ぶりの降雪など、例年と違う気候に、体がついていけない人も多いと思います。また、夏の暑さが厳しい年は冬の寒さも厳しくなると言われているので、寒さ対策が必要です。

寒邪の影響

 東洋医学では、自然の気には、「風(ふう)、暑(しょ)、湿(しつ)、燥(そう)、寒(かん)、火(か)」の6種類あり、これらの気が過剰になり、人の体に影響を与える気になったものを、「風邪(ふうじゃ)、暑邪(しょじゃ)、湿邪(しつじゃ)、燥邪(そうじゃ)、寒邪(かんじゃ)、火邪(かじゃ)」と呼びます。

これらの邪気は下記のように、季節と深いかかわりがあると考えられています。

  • 風邪は春に盛んになりやすい
  • 暑邪は夏に盛んになりやすい
  • 湿邪は梅雨に盛んになりやすい
  • 燥邪は秋に盛んになりやすい
  • 寒邪は冬に盛んになりやすい
  • 火邪は夏に盛んになりやすい

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冬は「寒邪(かんじゃ)」が盛んになりやすい季節です。寒邪は、「痛みや症状を強くするのが特徴です。」従って、冬は肩こり、腰痛や関節の痛みがある方は症状が強く出やすい季節です。

体を温める作用の食品で寒さ対策

「寒い土地や、土の中で育つ食べ物、硬い食べ物」は、体を温める作用があると言われています。また、「赤い色の食品、オレンジ色の食品」も同様の効果があります。野菜では人参やごぼう、魚介類ではサケやマグロが該当します。

東洋医学では、野菜はよく洗って皮ごと食べるとさらに良いとされています。野菜や魚を鍋料理に使えばさらに温まりますね。

鍋.jpg

また、桂皮(けいひ:シナモン)、大棗(たいそう:ナツメ)、丁子(ちょうじ:クローブ)などのスパイスも、体を温める作用があるので、料理の隠し味やお茶として用いてはいかがでしょう。

ペットボトルがお灸に⁉

外出中や、お灸が苦手な方は、ペットボトルをお灸代わりに使用してはいかがでしょう。お灸の温度は約50~60°ですが、市販のペットボトルも約50°位なので、手軽に温めるにはちょうどよい温度と言えます。 肩こりや腰の痛みなどに利用できます。薄いハンカチなどを当てて温度の調節もできるので便利です。

自分で作る場合は・・・

①ホット専用のペットボトルを用意する

②水を1/3位まで入れる

③熱いお湯を入れる

★必ずホット専用のペットボトルを準備すること、水を先に入れること、お湯を入れる時にはペットボトルを安定させることに注意して、火傷しないように気を付けてください。

お灸で冷え予防

肩こりや腰痛を始め、筋肉に痛みや凝りのある方にお勧めなのが、肘にある曲池(きょくち)というツボです。 冷えのある方は、太渓(たいけい)というツボと合わせて行うと良いです。太渓は、足首にあり、体を温める作用があるツボです。

曲池縮小.jpg※太渓は季節の過ごし方「冬には太渓がおすすめ」のページで確認できます。

一日一回お灸をして、冬の寒さを乗り切りましょう。