湘南ビーチFMマガジン43号<秋には”豊隆”がおすすめ>

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9月22日は秋分の日です。昼間と夜の長さがほぼ同じになり、本来はこの日を境に徐々に涼しくなる季節です。ところが近年では、秋分を過ぎても蒸し暑い日もあれば、急に気温が下がる日もあると言った、急激な変化があります。人の体は、急激な気候の変化に影響を受けやすく、自律神経のバランスを崩し、不調が続くこともあります

秋分の日

秋分の日は、「祖先を敬い、亡くなった人々をしのぶ日」として国民の祝日に制定されています。9月22日秋分の日と、その前後3日間は「お彼岸」です。この期間は私たちが暮らす「此岸(しがん):東にある」とご先祖が暮らす「彼岸:西にある」が最も通じやすくなると考えられ、お墓参りにいく習慣ができたようです。

また太陽が真東から真西に沈むため、昼と夜の長さがほぼ同じになります。東洋医学でいえば「陰陽」が釣り合う頃です。

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かつては「暑さ寒さも彼岸まで・・・」と言われるように、秋分を境に徐々に涼しくなって本格的な秋を迎えるのが常でした。

しかし近年では、気温が高い日があったり急に下がったりするために、私たちの体は気温の変化についていけず、自律神経のバランスがくずれて体調不良になることもあります。

免疫力アップで冬に備える

この時期は特に、自律神経の乱れから次のような不調が現れやすくなります。

  • 食欲不振
  • 睡眠をとっても疲れがとれない
  • だるい

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また今年も暑さが厳しく、冷たい飲食の摂り過ぎで胃腸も弱っているため、次の様な不調も現れやすくなります。

  • 食欲不振
  • 胃もたれ
  • 消化不良
  • おなかが張る

胃腸は、食べ物の栄養を消化吸収し、全身に巡らせる働きがあります。従って、働きが弱まると、免疫力を下げる原因にもなります。胃腸の働きを元に戻し、免疫力アップで冬に備えましょう。

旬の食材でパワーアップ

夏の暑さで失われた水分やミネラルを補うには、旬の根菜、キノコ、イモ類や果物、冬に備えて粘膜を守るには、長いも、納豆など、ネバネバした食品がお勧めです。

東洋医学では、野菜や果物は皮ごと食べるのが良いと考えます。良く洗って皮ごと調理して、野菜や果物のパワーを頂きましょう。

また、冬を乗り越えるための栄養を蓄えた旬の魚は、体力アップにお勧めの食材です

胃腸の疲れには豊隆がお勧め

胃腸の疲れを取り、体力を回復するには、豊隆(ほうりゅう)というツボがお勧めです。合谷と合わせても良いです。

また、体力が弱い人は、太渓と合わせて行うと良いです。1日1回のお灸で、夏バテを解消して、寒い冬を乗り切る体力をつけておきましょう。

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※合谷、太渓は季節の過ごし方、「春には合谷がおすすめ」と「冬には太渓がおすすめ」のページで確認できます。

また、足三里というツボには、疲労回復の作用があるので、陰陵泉と合わせてお灸を行うのがお勧めです。

1日回お灸で変化の激しい季節を乗り切りましょう。