湘南ビーチFMマガジン37号<春には合谷がお勧め>
お灸は「もぐさ」に火をつけてツボを刺激して、体の調子を整える方法です。お灸は方法さえ覚えれば、セルフケアの一つとしておすすめです。湘南ビーチFMでも紹介した春にお勧めのツボを紹介します。
灸について
灸は、「もぐさ」に火をつけてツボを刺激して、体の調子を整える方法です。 「もぐさ」というのは、ヨモギの葉裏の白い毛を集めて乾燥させた物です。
古くは民間療法としても、盛んに行われていましたが、「灸痕」が残る、「熱い」のを我慢しなければならないことから、あまり行われなくなったようです。
しかし現在では「火を使わない灸」、「体に直接のせない灸(間接灸)」が市販され、自宅施灸でセルフケアをする「お灸女子」も登場し、手軽にできるセルフケアとして人気上昇中!未病治の方法としてもお勧めです。
灸の効果
- 体を温める
お灸の温熱効果は、血管を広げる働きがあります。血管が広がると、血液の流れが良くなって体が温まります - リラックスできる
ヨモギに含まれる精油成分(チネオール)が、芳香をもたらします。チネオールには、鎮静作用があるため、リラックス効果が得られます - 免疫がアップ
灸をすると白血球の数が増えるため、免疫力がアップします
風邪のひき始めには、お灸がお勧めです - 筋肉のコリを和らげる
お灸の温熱効果が筋肉の緊張をとるため、肩こりや頭痛の緩和に効果があります
どのツボがいいの?
東洋医学では、人間も自然の中の一つと考え、自然の法則に合った過ごし方が、健康に過ごす秘訣と考えられています。
日本には春夏秋冬の四季があるので、四季に合わせたセルフケアが必要と言えます。ここでは、季節に合ったツボを紹介していきます。
春は合谷がお勧め!
自然界では、「春は風」と言うように、風が強く、様々な物を噴き上げる季節です。人間の体の中も同様で、頭に血が上りやすく、気持ちがフワフワとして、精神的に高ぶりやすい季節です。
さらに、春は卒業、入学、移動が多い季節で、ストレスも多く、体調を崩しやすい季節と言えます。
そんな春には、気持ちを落ち着かせる「合谷」がおすすめです。灸のリラックス効果もプラスされ、効果抜群!一日一回、お灸で気持ちを落ち着かせ、春を健康に過ごしてみませんか?お灸の香りも、きもちを落ち着かせるのに効果があります。
★鍼灸師の指導を受けて行うと、さらに効果もアップ!
灸の注意
- 定期的に行うことが大切
すぐに効果は現れません。定期的、継続的に行いましょう - 市販の灸は、注意書きをよく読んで行いましょう
間違った使い方は事故につながります - 換気しながら行いましょう
灸は煙や匂いがでます - 熱さを我慢せず、気持ちが良いところまで
熱さを我慢すると火傷や灸痕の原因になります - 小さいお子さん、ペットのいないところで行いましょう
安全第一!火傷や誤食に注意しましょう
お灸の方法
火を使わない灸も市販されていますが、ここでは「火を使う間接灸」の方法を説明します。
- 水を張った器
- 市販の灸
- ライター
<方法>
- ツボの位置を確かめる
合谷は手の甲側で、親指と人差し指の骨の間の窪み
- 灸に火をつけてからツボに置く
★灸の効果には個人差があります。詳しくは鍼灸師に指導を受けてください
★火を使うことに抵抗がある場合は、火を使わない灸から始めてみては?