季節と体調の関係
季節と体調の関係
東洋医学では、健康な状態とは「気血水」や「陰陽」のバランスが取れていることと考えられています。では、なぜバランスを崩してしまうのでしょうか?今回はその「原因」についてのお話です。
季節と体調の関係
東洋医学では、人間は自然の一部であり、自然の法則の中で生きているという考えがあります。そのため、自然の法則に反する生活をすると健康を損ない、自然と調和した生活をすると健康が保てると考えられています。
皆さんも、季節の変わり目に体調を崩すとか、低気圧が来ると調子が悪い・・・という経験がありませんか? そんな時には、自然と人間の体調とが密接に関わっていると実感すると思います。
現代社会では、夏には冷房を使い、冬には暖房を使うという生活が当たり前になっています。もちろん、冷暖房は必要です。しかし、使いすぎて夏に冷え性が悪化したり、冬に室内外の温度差で体調を崩してしまうこともあります。
また、栽培法の進歩食べ物にも季節感がなくなり、「旬の食べ物が何か?」わからなくなっています。
このように、自然に反する生活をすることで、「気血水」や「陰陽」のバランスが崩れてしまうことになります。
季節に合った過ごし方や養生をする事は、健康を保つにはとても重要なことです。
五行説と季節の関係
東洋医学では、万物は「木・火・土・金・水」の5つの性格を持っていると考えています。
木(もく):植物が芽吹いて成長。万物が生じる
火(か) :火が燃える様子。熱の性質。万物が成長
土(ど) :大地。万物を育て守る。季節の変わり目。
金(こん):金属の性質。硬く、鋭い。
水(すい) :湧水。土中の水は万物を育む。
この性格を季節に当てはめると、各季節の持つ性格がわかります。
また、自然現象や、味も5つの性格を持っています。
「春」は「木(もく)」の性格を持ち、「風」や「酸味」が関連していることがわかります。
春の養生
春は「陽気」が上に上りやすく、「ふわっ」としためまいや、下半身が冷えて顔がのぼせる等の症状が出やすい季節です。
また、「風」に吹かれるように、気分も不安定になりがちです。
そんな時は、旬の食べ物や「酸味」の食べ物をとると良いと言えそうですね。
新玉ねぎがお勧めです
酸味の食べ物や酢の物がお勧めです